相続について

「相続」と聞いて、一番に思い浮かぶ事は何でしょうか?
お金持ちの相続税って大変そう・・・でも、うちはそんなに財産があるわけじゃないから大丈夫。」と、思っていませんか?
平成21年は114万人の方が亡くなくなり、46,439人の方しか相続税が課税されていません。 課税割合は4.1%のみです。100人中4人しか相続税が課税されていないわけですから、自分には関係がないと思われても仕方ありません。(「相続税の課税状況の推移」財務省HPより)

しかし現在は、相続税法が改正され、相続税の基礎控除が次のとおりに縮小されました。
5,000万円+法定相続人の数×1,000万円 → 3,000万円+法定相続人の数×600万円(40%縮小)
この改正により、100人中4人という課税割合が、8人から10人程度に増える見込みです。 100人に10人となると、もう他人事とは言えません。また、相続税は100人に10人の問題だとしても、「相続」は100人に100人が直面する問題なのです。
相続でもっとも深刻な問題は、何だと思いますか?
相続=相続税、だけではありません。相続でもっとも深刻な問題は、相続した不動産、有価証券、現金、の分け方「遺産分割」です。
最高裁判所の「司法統計年報」H26によると、相続分割事件全体の中で、相続税がかからない方が大半の5,000万円以下の遺産分割でもめている件数が、なんと全体の74.9%を占めています。 驚くことに、1000万以下で争ってる件数が31%を占めています。

実際のご相談として、200万円の現金の分け方で揉めている家族がいるのが現実です。
「相続」が「争族」になってしまうのは、他人事ではないのです。遺産が多いから揉めるのではなく、完全に平等には分けられないのが相続です。誰でも「争族」になる可能性を持っているのです。
もっと身近に「相続」について気軽に相談できる人がいれば、74.9%の人は裁判所に助けを求めなくても良かったかもしれません。 一族・兄弟姉妹で骨肉の争いをしなくても良かったかもしれません。 そんな不幸を未然に防ぎ、「笑顔で相続」を迎えるお手伝いをするのが、『相続診断士』です。 相続診断士が、日頃からお客様と気軽に相続のお話をしていく中で、生前に準備する大切さ等をお伝えします。
相続は100人いれば100通りあると言われています。一部の知識・一箇所の情報だけでは、結果として良い相続対策なるとは限りません。相続に関する全般的な知識を持っている相続診断士だからこそ、総合的に相談出来る身近な窓口となることでしょう。また相続診断士は当協会提携の経験豊富な税理士・司法書士・行政書士・弁護士(パートナー事務所)などをご紹介し、必要な時には専門家と一緒に適切なアドバイスをする事が出来ます。ご自身の相続の為に、大切な方の相続の為にも、相続診断士の活躍が益々期待されています。
相続コラム最前線 記事一覧
- 2025年3月10日
- 「【vol.141】相続Q&A~5万人達成!相続診断士の魅力とは?~」を掲載しました
- 2025年3月10日
- 「【vol.122】「故人の想いを残し、伝える文化を考える」」を掲載しました
- 2025年2月10日
- 「【vol.140】相続Q&A~相続により取得した共有名義の家屋を取り壊し、 その家屋の敷地を譲渡した場合の被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除~」を掲載しました
- 2025年2月10日
- 「【vol.121】「士業+相続診断士のすゝめ」」を掲載しました
- 2025年1月10日
- 「【vol.139】相続Q&A~遺言書のコンサルティングとコンプライアンス~」を掲載しました