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【vol.25】相続Q&A~相続人が疎遠な甥姪で死亡時に迷惑をかけたくない~

質問

私は結婚もしておらず、子もいません。話を聞くと、私の相続人は兄弟姉妹の子(甥姪)なのですが、疎遠であり、ずいぶんと会ってもいません。私が死亡した時に、甥姪に迷惑をかけたくありません。何か良い方法はありますか。

 

回答

あなたのケースでは、任意後見制度を利用することが考えられます。
任意後見制度を利用するためには、あなたがお元気なうちに、親戚や信頼できる方と任意後見契約を締結しておく必要があります。
その契約に付随して、下記の準備もしておくことになるでしょう。
(1)継続的見守り契約
(2)財産管理等委任契約
(3)死後事務委任契約
(4)遺言書
任意後見人は、あなたの判断能力が徐々に低下していった場合に対応しながら、施設の入退所、病院の入退院、財産管理等をあなたに代わって行い、万が一、死亡した場合には、死後に必要な諸々の手続きを行うことができます(遺産の分配は、遺言書及び遺言執行者が行います)。
こうすることにより、あなたの疎遠な相続人には迷惑をかけずに、現在から死亡後までのフォローをすることができます。

 

教訓

 本件は、相続人がいない、若しくは、相続人はいるが疎遠な兄弟姉妹(若しくはその子)であり、老後が心配問題、いわゆる、「お一人様の相続」問題です。この問題を抱える方は少なくありません。
ボケてしまったらどうなるの?
施設の入所手続きや身元保証人は誰がやってくれるの?
介護契約の締結は?
死亡した場合の連絡先は?
お葬式はどうなるの?
遺産は?
考え出すと悩みはつきません。そんな悩みを解決する方法が、この任意後見契約を含む5点セットです。
先日、ご相談に見えられた方も、「そんな方法があるのですか!」と喜んでいらっしゃいました。
とはいえ、本人と任意後見人になる方との信頼関係(相性)の上に成立するスキームとなりますので、本人が元気なうちに任意後見人の候補者の選定も含めて準備をする必要があります。

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