相続診断協会は、相続診断士の認定発行・教育・サポートを行っている機関です。

相続診断協会相続診断協会
0366619593

【vol.5】『笑顔相続こそが相続本来の姿』

相続診断士の皆様こんにちは。青木行政書士事務所の青木克博と申します。

当事務所は福井県内で唯一の相続専門事務所として開業当初から相続に特化して今年で10年目を迎えました。
ご遺族の相続手続総合サポートを主体として遺言作成、エンディングノート活用、老い支度支援等の業務を行っています。

ここ数年は講演活動も盛んになり、昨年は年間70本、今年は85本の講演依頼をいただいております。自治体や公民館、老人クラブ、社協などが主催する講座や高齢者大学が多く、テーマとしては「争族」などもありますが、そのほとんどは「エンディングノートの活用法」です。最近では『終活』といった言葉も一般的になり、相続に関する関心事は高齢者だけでなく団塊の世代やその家族に大きく影響を及ぼしているように思います。

当事務所の経営理念は「笑顔になれる愛あふれる家族づくり」です。
遺言や生前贈与や保険の活用など争い対策には様々ありますが、それだけでは決して争いはなくならい。争族対策に最も必要なことは『皆が豊かな心を持った家族づくり』だと言い続けています。
心が乱れていれば必ず歪みが発生して崩れてしまいます。モノを相続する前に心が先です。

ある笑顔相続の事例をご紹介させていただきます。

Aさんには長男と二男の二人の子がいましたが、Aさんは遺産の大部分を長男に継がせたいと考えおり、敢えて遺言書ではなく、自分の想いをしっかり伝えるためエンディングノートを残していました。
ノートには、これまで自分が築きあげてきたもの、地域に根ざしてきた理由、地域から得た信頼、理念など生きてきた証が綴られていました。
そして自分が成し遂げられなかった想いを、長男に託すため財産を引き継いで欲しいといったしっかりした理由が示されていました。
一方、二男にはこれといった財産はありませんでしたが、父からの熱いメッセージが、ただ一言「お前ならできる。頑張れ!いつまでも応援している」と書いてありました。
それを見た二男は「もうその想いだけで十分。父からは大切な財産をもらいました」と2人は笑顔で相続を終えました。

このように財産の価値は決して評価額などではなく、自分にとっての価値判断。想いを的確に伝えることは決して簡単ではありませんが、真剣に向き合って、本気で接することで心に響かせることができるのです。

『笑顔相続』。
私も大好きな言葉ですし、相続本来の姿がここにあると思います。

 

 

PAGE TOP