相続診断協会は、相続診断士の認定発行・教育・サポートを行っている機関です。

相続診断協会相続診断協会
0366619593

【vol.39】相続Q&A~息子に面倒を看てもらいたくない場合どうしたらよいか~

質問

私には、息子が一人いますが、将来の話になると、いつも息子は、「私は親の面倒を看ないし、相続財産も要らない。」と言ってきます。私としても、そこまで言われたのならそのようにしたいと考えています。どうしたらよいですか。

 

回答

実際に、親の世話を物理的に、経済的にできない、という家族はありますので、そういった場合にどのような方法があるのかをご説明します。今後、あなたに法律的に生じうる問題として、認知症問題、財産管理、老人ホーム等への施設入所の手続き、相続、お葬式等の死後事務があります。これらの手続きをカバーするために以下の準備をすることになります。

(1)継続的見守り契約
(2)財産管理等委任契約
(3)任意後見契約
(4)死後事務委任契約
(5)遺言書

上記(1)から(4)までの契約の相手方は、親戚や信頼できる方、士業等になります。その方と契約をして、あなたが元気なうちは継続的見守り契約で経過を観察し、高齢化や認知症等でサポートが必要となってきたら、財産管理等委任契約や任意後見契約に移行していきます。場合によっては、法定後見制度を使わざるを得ない場合もあるかもしれません。そして、あなたの死亡後は、遺言書により財産を分配し、死後事務委任契約によりお葬式や役所等への届出、納骨、散骨等を行っていくことになります。

 

教訓

笑顔相続の実現を目指す当協会において、このようなご相談のやり取りが本心であり、現実であるならばとても悲しいことですが、親の世話を理由があってできない、子に期待できない、ということはしばしばあるかもしれません。そんなときは、上記の対応を取ることで法律的な手続きはカバーすることができます。このような方法があることを知らずに、不安に思っている方は案外多いと思いますので、ぜひ多くの方に伝えてほしいと思います。

相続コラム最前線

PAGE TOP