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【vol.34】初めての相続関連手続

初めまして。沖縄県で司法書士をしています、宮城直です。
私が初めて相続関連の仕事に携わった時のことを書いてみようと思います。 

 

  事 例 

 

私が初めて相続関連の仕事に携わった時のことを書いてみようと思います。
司法書士になる前は介護の仕事をしていた関係で、ある方の成年後見人に就任していました。初めての成年後見人です。本人は、近所付き合い、親戚付き合いがあまりなく、たまたま妹が自宅に行った際に倒れていて、そのまま救急搬送、入院、グループホームへの転所となり、私が成年後見人に選任されました。病態はすぐに悪くなり入退院を繰り返します。1時間ほど離れた病院へ出向くことが重なりました。胃ろうをする際には、本人の妹、姪っ子、私、ソーシャルワーカー、主治医で今後の話合いを持ちました。胃ろうをし、転出先の施設を探し回っていたところ、病院から本人が亡くなりましたとの連絡がありました。本人の妹さんは足が悪く、姪っ子さんは急に動けなかったので、私が病院に行き、安置所まで付添い、葬儀の手配一切をしました。翌日の家族葬で火葬、納骨などまで全て同行しました。 

 

次の日には、家族に代わり役所で健康保険、介護保険などの手続きをし、その際に相続に必要な戸籍も集めました。本人に配偶者、子、父母はなく、兄弟姉妹は妹さんだけが存命で、他の兄弟は既に亡くなっており、甥、姪合わせて14人が相続人であることが分かりました。本人には、土地4筆と数十万円の預金があります。姪っ子さんから話を聞いたところ、県外に居る方や疎遠で連絡が付かない方もいることが分かりました。

 

私は姪っ子さんと一緒に、銀行へ同行し戸籍一式をまず提出しました。それから不在者の財産管理人の申立及び今後の相続手続きについては、他の司法書士に引き継ぎ、私の仕事は終わりました。
以上、どたばただった私の仕事です。

 

現在は、家族信託を中心に進めていこうと思い、小冊子を作成して病院や経営者の方に配布中です。
葬送は、人間だけが持つ儀式のようです。それだけ相続は、亡くなった方、残された方、それまでのご先祖様の繋がりの中で、大事な役割を持つものだと考えます。全国の相続診断士の方がこのような大切な出来事に関し、前段階か支援に携わり、これからもご活躍されることをお祈りします。

 

 

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