相続診断協会は、相続診断士の認定発行・教育・サポートを行っている機関です。

相続診断協会相続診断協会
0366619593

【vol.32】相続のお悩みを解決するお手伝い

相続診断士の皆様、こんにちは。税理士・行政書士の山原治です。
平成27年4月に親族外の税理士から事業承継し、独立開業いたしました。それまでは、国税の職場で主に税務調査等を行っていました。なお、開業に当たって、「相続・生前贈与プランニングセンター福井」を立ち上げ、相続税改正に対応した相談業務を行っております。
さて、相続税改正後に、事前の生前贈与の相談、また相続税の作成件数も明らかに増加しておりますが、残念ながら、すべてが「笑顔相続」ではありません。しかし、「争族」になる前に、被相続人、相続人の方々のお考えやお悩みをお聞きして、解決できることも少なくありません。それぞれの立場を考えた上で、じっくりとお話をお聞きすることも大切な業務と思っております。
では、この1年で対応させていただいた「相続・事業承継」の案件を紹介させていただきます。

 

  事 例 

前税理士から引き継いだクライアント(会社)において、社長様が癌と判明しました。従業員4名の会社ですが、社長の妻は数年前に他界され、一人娘さんは都会で勤務医をされています。よって、親族及び従業員4名の中には事業後継者は見当たらず、病床において社長様から「どなたか後継者になってもらえる方はいませんか」と相談を受けていました。また、一人娘さんからも相談を受け、病床ではお二人が困ったご様子でした。半ば、会社を解散しないといけないと諦めていたところ、たまたま私の幼馴染が社長の遠い親戚であることが判明しました。また、幼馴染は自分で事業を行っていましたが、クライアント(会社)と同業種(少しは違いますが・・)の事業でした。(ピンときました!)
私は、社長様に「唐突なお話ですが、幼馴染が後継者になってもらえるよう私がお願いしてみましょうか」と尋ねたところ、「実は以前から幼馴染が引き継いでくれたらと思っていたんだけど・・」と回答されました。
すぐさま、私は幼馴染に後継者の話を打診したところ、『脈あり』と確信しました。その後は、何度も病床にて社長、幼馴染、私と事業引継の話を繰り返しながら、ついに幼馴染が社長を引き継いでくれることになりました。

その2週間後に、社長は亡くなられました。会社は解散することなく、存続することができました。また、唯一の相続人である娘さんも、無事に相続できました。娘さんと引き継いだ社長(幼馴染)もお互いに助け合って、相続と事業承継を対応することができました。
亡くなられた社長様も事業存続は喜んでおられると思います。私としては、事業承継者の探索を諦めず、またピンときた時に、すぐさま行動に移せたことが幸いだと思っております。今後も事業承継者に対しては、クライアントとして、幼馴染としてできるだけのバックアップをします。
『笑顔相続』
この言葉を念頭に置きながら、「相続のお悩みを解決するお手伝い」をしたいと思っております。

 

 

PAGE TOP